私はただ黙ることしか出来なかった…
だって、蛍くんもそうだけど、
翔陽には私に気持ちを伝えてくれたのに
答えれなかった上に1番のライバルの恋人になったのに…
それでもずっと…
まだ好きだからって…待ってるからって…
飛雄と喧嘩した時も、入院してる時も、
ずっとそばにいて支えてくれて、
応援してくれてたのに…
飛雄と別れたなんて言えるわけない…
でも……
そうやってすぐ待つっていうから…
どこまでも優しくしてくれる翔陽に
嘘つくのが1番よくない…
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*
正直泣きたい…
でも1番泣きたいのって私じゃない…
"こんな彼氏でごめんっ…"
たくさん、"ごめん"って謝られた…
謝るべきなのは私なのに…
もうヨリ戻せないかな…
あんな酷いこと言ったのに…
"あんたと付き合った私が馬鹿だったわ!"
ワガママなのはわかってる…
でも…
会いたい…戻ってきてよ…
前みたいに大丈夫って、俺がいるからって…
抱きしめてよ…
ごめんなさい……ワガママで…
あんな酷いこと言って…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!