第59話

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712
2020/04/21 13:21
影山side
影山 飛雄
え、ちょっと…
あなた…あなた!!
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*
影山 飛雄
ハッ…!!
あなた…!
あなた

スー…スー…

夢か…

ほんとにどっか行くのかと思った…

夢の中であなたが遠くに行かないように、

必死で引き留めようとしたのか、

左手はベッドのシーツを強く掴みすぎてシワができ、

右手はあなたの手を掴んでいた。
影山 飛雄
よかった……ちゃんといる…
あなた

んっ…ん〜…

影山 飛雄
あなた?
あなた

飛雄…
あれ…保健室…

影山 飛雄
うん…
あなた

あ、そっか…
私、発作出ちゃって…

影山 飛雄
今は大丈夫か?
あなた

うん…ありがとう…

影山 飛雄
なら…よかった…
あなた

飛雄こそ…大丈夫?
汗、すごいよ?

影山 飛雄
え…あ……
うん…
あなた

そう…

あなた

あ、練習…

影山 飛雄
そうだな…
戻るか?
あなた

うん…

影山 飛雄
歩ける?
あなた

うん、大丈夫。

ガラガラッ…
先生
あら、起きてたのね。
飛雄くん、ずっと起きるまでそばにいてくれたのよ?
あなた

え、そうだったんですか…
ありがとう…

影山 飛雄
あ、いや、別に…
俺も心配だったし…
先生
これから、部活に戻るの?
もう少し休んでてもいいよ?
あなた

私も仕事があるので…

影山 飛雄
俺も練習あるし…
先生
でも時間帯的に、バレー部はそろそろ終わる頃じゃない?
あなた

あ、ほんとだ…

バタバタバタッ!!!

バンッ!!!
日向 翔陽
あなた!!
あなた

翔陽?!

山口 忠
やっほ!
月島 蛍
ちわす…
あなた

山口くんに、月島くんも!
え、部活は?終わったの?!

月島 蛍
終わった。
それより、体調はどうなの?
あなた

あ、うん…
お陰様で回復しました…w

山口 忠
よかった。
一時はどうなるかって心配したよw
あなた

ごめんね…
ありがとう…

日向 翔陽
元気そうでよかった!!
あなた

うん…
あ、マネ業、どう?
いずみちゃんだけで上手く回った?

日向 翔陽
おう!俺たちも手伝ったし!
山口 忠
ある程度は…w
あなた

そっか…よかった…
1人だと大変だし…w

月島 蛍
でもスポドリは絶対君が作って。
あなた

え…

そういえば、味が濃すぎて飲めないって

いってたっけ…?

私も飲んだ時はびっくりしたな〜…

あれ、どのくらい粉入れたらあんなになるんだろう…

むしろ気になる…
先生
もうお昼すぎてるし、お腹も空いてるでしょ?おうちに帰って、ちゃんとs…
日向 翔陽
ちゃんとした飯を食う!!
ですよね!!
先生
う、うん…そうね…ww
月島 蛍
暑苦しい…
日向 翔陽
んだよ月島ぁ!!
お前もそうやって愛想ねぇから友達出来ねぇんだぞ!!
月島 蛍
別に友達とかいらない。
山口いるし。←
山口 忠
つ、ツッキー…(泣)
あなた

じゃあみんなで帰ろっか…
私もお腹すいちゃった…

影山 飛雄
そうだな…
あなた

あ、先生、ありがとうございました。

先生
いいのよ。また何かあったらいつでもいらっしゃい。
あなた

はい。

先生
じゃあ、みんな気をつけて帰るのよ?
日向 翔陽
おす!!
山口 忠
さよなら。
月島 蛍
ペコッ
影山 飛雄
あざした。
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*

帰り道
日向 翔陽
なーなー。
あなた

ん?

日向 翔陽
これ、聞いていいのかわかんねぇけどさ、過呼吸ってどんな感じなの?
あなた

んー…どんな感じ…
息苦しいのは確かなんだけど…
なんかね…酸素をいっぱい吸いたい!!ってなる。←

日向 翔陽
……なるほど!!
月島 蛍
ほんとにそれで分かったの?
山口 忠
絶対わかってないよねw
影山 飛雄
俺は何となくわかったぞ。
そんな他愛もない話をしながら帰った…

とても幸せだった…

あの事件が起こるまでは…

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