影山side
めずらしくあなたが教科書を忘れてきた。
まぁ俺が貸したけど。
俺が忘れたことにすればいいって言ったら
あいつ、ダメだって言って日向とか月島に借りに行くとか言い始めた。
あいつらと話してるこいつは嫌いだ。
部活の時とかはしょうがねぇけど…
んで、まぁ今、問題解いてるとこなんだが、
全くわからん。
近い。
近い近い。
全く集中できない…
やっばい。何も聞いてない。
絶対、俺、今、顔赤い…
チラッ…
うぅぉあっ…!!
め、目が合った…
ビクゥッ!!
そんなの…分かってる…
自分が一番、わかってる……
は、は、恥ずかしいんだよ…
朝の告白もあるし…
気づいたら口に出てて…
あなたも顔真っ赤にしてて…
うそだろぉぉおお?!?!?!
聞こえてた?!
もしかしてあいつは超能力者なのか?!※違います
キーンコーンカーンコーン…
う、嘘だろ…
こんなの…俺一人じゃ解けねぇ…
月島に教えt…
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回想
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あいつは絶対教えてくれない。
というか、あいつには絶対教えてもらいたくない!
じゃあ誰に聞くか…
日向は俺より馬鹿だもんな…
っし!!
2人だけで勉強っ!!
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昼休み
バタバタバタバッ!!!!
そういや、こいつもいたんだった。
飯くらい1人で食え。←
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!