第30話

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2021/11/03 00:16
席に着き、 私の前にある美味しそうな食事がほかほか、 という効果音でも出ていそうなほどに温かいことを確認すると、 エースさんとデュースさんが私の方を見て、
エース
じゃあ食おうぜ!
デュース
だな!
あなた
はい!
せーのっ、 とエースさんが言うので私たちはそれに続けて
2人
いただきます!!
と大声で言った。

私が頼んだおすすめ料理は、 おすすめと呼ばれるに相応しい美味しさだった。
エース
うっま!!
デュース
美味しいな!
あなた
あったかい… !


暑すぎず、 冷たすぎず、 さらにはぬるすぎないというベストな温度で受け取ったこのご飯は、 とてもおいしかった。






午後の授業も無事終わり、 エーデュースさんは後から帰るから、 と私を先に寮へ帰らせてくれた。
正直… ついてきてほしかったかも…
寮の中は複雑だから、 迷子になりがちなのが最近の悩み。

どうやって行くんだっけ、 と道をうろちょろしていると前を歩いている誰かを見つけた。
これはチャンスなのでは!?
あなた
あっ、 あの!
ん? … ! お前、 あなたか?
あなた
あっ! トレイ・・・さん!

私がトレイさんの正体に気がつくと、 トレイさんは変わらない優しい笑みを浮かべて、

トレイ
久しぶりだな! ところで… こんなとこで何してるんだ?
あなた
うっ… そ、 それは…
トレイ
ははっ、 さては迷子だな?
あなた
そうなんです… 道に迷ってしまって…

トレイさんは昔から、 私の嘘をすぐに見抜いてしまう。
今も、 私の言葉一つでバレてしまった。

トレイ
じゃあ、 あなたの部屋まで一緒に行くか?
あなた
! よろしいんですか!

トレイさんは現在3年生。
それは、 この学園の寮に三年間いるということを示す。
… ここはついて行くしかない…


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