第31話

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2021/11/03 01:55


トレイさんの後をついて行くと、 トレイさんは
トレイ
にしても… 本当におっきくなったなぁ、 あなた。
と、 さっきからずーっと言っている。
兄様とこっそり「お勉強の時間」を抜け出し、 いろいろなことを話してくれたトレイさん。
まぁ、 私とトレイさんは小さな頃しか会ったことがなかったから…
こんなことを言うこともおかしくは無いんでしょうけど…
あなた
ふふっ、 トレイさん。 さっきからずーっとそのお話ですよ。 クスッ
トレイ
えっ、 そうだったのか… 悪かったな(苦笑)
ははっ、 と笑うトレイさんが私にはとても眩しく見えた。
彼は、 小さい時から何も変わらない笑みを浮かべる人だろ思った。
その直後、 前から誰かの影が見えた。
影を辿ると、 目線の先には兄様が立っていた。
あなた
! 兄様… !
兄様は腕を組んでトレイさんに話しかける。
リドル
一体、こんなところで何をしているんだい? トレイ。
その発言に、 トレイさんは一歩下がって私の横に立つと
トレイ
あなたがな、 迷子になっちゃってな。 部屋に案内してたんだ。
と、 この状況を説明してくれた。
リドル
! そうだったのかい。 なら、 僕が部屋まで案内しよう。 トレイは部屋でお休み。
トレイ
そうか… ? わかった。 じゃあな、 あなた。
あなた
はい! ここまでありがとうございました!
と、 案内人がトレイさんから兄様へと移った。



あなた
兄様、
私はそれを境目に、 兄様に一つの質問を問う。
リドル
 どうしたんだい?


聞きたかったこと。

あなた
兄様は、 ユニーク魔法を使われている時、 どんなことを考えられているのですか?


聞かなければならなかったこと。

リドル
!!!


兄様が苦しまないように、 自分を責めないように。
そう願って聞いた私の質問が、 その後後悔することとは思いもしなかった。

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