教室に入ってきた人物が声を掛けると、一瞬で周りが静まる。まるで、式典の時の様だとあなたは思っていた。
エースが苦々しい顔になるので、あなたがエースにその理由がを尋ねる。今来た人物が原因だろうか、と考えているとデュースが口を開く。それはあなた達の担任だったのだ。
トレインが自己紹介を終えると、周りの生徒達の緊張感がさらに強まった。それに伴い、エース達も背を伸ばして固まっている。
それに、トレインは大事そうな猫を腕で抱えている。一体あの猫は何なのか。
猫が何故教室内にいるのかと、あなたは疑問に思っていたが、もう気にしないことにした。
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あなたは疲れている2人に、労いの言葉を掛けた。
そしてエースがまたも口を開く。
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2人が急に真剣な顔をして、あなたに向き合うが、その途端、頭が良すぎると2人はあなたの事を褒めた。
エースはあなたの事を褒め続け、デュースはエースとデュースの問題冊子に書かれる点数を見せてきた。
『名前 エース・トラッポラ
3/10点』
『名前 デュース・スペード
5/10点』
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見事、2人が望む願いはバラバラだった。エースはエースらしい願いで、デュースもデュースらしい願いだ。
またエースとデュースの口喧嘩が始まりそうだと思ったあなたは、
と、きっぱり言った。
あなたに対してエース達は、
と答えた。
こうして、エースとデュースが急に言い出した頼みは、あなたに(条件付きで)承認してもらえたのだった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!