夕食後の食器を洗いながら私は先日の話題を切り出す
勉強しながら駆はそう答えた
確かに結局屋台とか行かなかったな
まぁあんな状態だったし仕方ないか
今思えば毎日青春だったな
友達と馬鹿やったり部活に明け暮れたりして
スカートとか折ったりして怒られたっけ
私がそう言うと駆の体が硬直している
.
あの後タンスの奥底から制服を取り出し今に至る
流石に卒業して2年も経つとこんな短いスカート違和感でしかない
ガラリと扉が開かれお互い数秒間固まった
駆は上から下までジロジロと見ている
そう言った瞬間抱き寄せられキスされた
さっきよりも少し乱暴に唇を奪われる
段々と駆からのキスが長く、深くなっていき足に力が入らず座り込む
苦しい息できない
息をしようと口を開けると駆の舌が私の唇をなぞるようにゆっくり入り込んできた
驚いて丸めようとする舌を塞がれ、絡めとられる
お互いの吐息が唇をかすめ瞳を見つめられながら何度も舌を絡ませられた
どうしようこのままだと…
意識が飛びそうになったその時やっと解放される
顔に熱が籠りボーっとしていると今度は首筋にキスされそのまま私の胸元に手が触れる
体が一瞬びくっと跳ねると私のネクタイを緩めて駆は器用にワイシャツのボタンを外していく
片手でゆっくり外され徐々に肌が露出しお腹まできたところで家のインターホンが鳴った
声に力が入らず頭の奥が痺れる感覚に襲われる
駆は立ち上がり玄関へ向かう
私はまだ力が入らず鼓動が全身に響き渡る
このまま止めが入らなかったら駆どこまでしてたんだろう
そんなことを思っていると玄関から声が聞こえてくる
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!