無事ゼミの発表が終わりを迎えた
一時はどうなるかと思ったけれど恵美の発表はとても引き込まれる内容だった
一緒に周ろうと思ったけれどそれなら仕方ないか
さっきの女の人への誘いをあんなに嫌そうに断っていたから私と周るなんてもっと嫌だろう
えっうそ
恵美に背中を押され私達は一緒に周ることになった
でもなんでオッケーしてくれたんだろう
絶対めんどくさいから帰るって言うかと思ったのに
少しは心開いてくれたって思ってもいいんだよね
突然駆に腕を掴まれた
見るとサークルの集まりだろうか、大勢の人がこちらへ歩いてくる
邪魔にならないように急いで端へ寄った
何を私腕を掴まれて動揺してるんだ
あ、確かにそんなことあったな
すっかり忘れていた
これ以上は気持ちを切り替えていかないと
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。