玲於side
俺と同じクラスだ って喜んでるこいつ…
そんなの俺は前から知ってた
俺や兄貴達は高校に行ってもあなたを守れるように
あなたに私立を進めた
私立なら金でどうにでもできるから。
でもあなたは どうしても公立が良い って
言うことを聞かなかった
あまりにも私立を嫌がったから
あなたの願いを聞いてあげてこの高校にした
でも親父は
この学校の校長に裏で金を渡したんだろうな
まぁ全然想定内だけど、、、
だから俺はあなたと同じクラス。
逆に当たり前に思える
あなたは俺の手を引いて歩き出した
は?可愛いとか言ってんじゃねーよ
あなたはお前らには渡さない
俺はあなたに気づかれないように
アイツらを睨みつけた
それからしばらく歩くと
ん?誰だ?
敵か……?
そう思って振り向くと
そいつらが見てたのは
俺だった
めんどくさ。
そういい残して教室へ入った
───────────────────
あなたside
新クラスのメンツ結構いいかも!
みんな明るくて良い人ばっかりだし…✨
もう! 玲於!!
今話してるでしょ!!!!
なんでこのタイミングなのよ!
玲於はいつの間にか私の後に立っていた
私は玲於を追いかけた
玲於side
教室の後では女子達が俺を見ながら
ギャーギャー騒いでいる
俺は正直 注目されるのがあまり好きではない
というか 苦手…。
そして教室の前では 男どもがあなたを見ながら
やばくね、やばくね!? とかなんとか言っている
どいつもこいつも…………。
あなたはお前らのものじゃねーんだよ
ガラガラッ
勢いよくドアが開いた
苗字が同じだから席はあなたが前で俺が後。
あなたが振り向いて嬉しそうにそう言った
まぁ、こんなことだろうと思った…
親父 どれぐらい払ったんだろな、、笑
嫌な予感…
クラス中で笑いが起こる
ま、クラスはとりあえず上手く行きそうだ…
───────────────────
入学してしばらくした頃…
やけにムキになって話すあなた。
こうして俺はバスケ部、あなたは吹奏楽部に入った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!