玲於side
部活で帰りが遅くなるため、
帰り道は絶対に2人で帰ってくるように
兄貴たちから言われた
ま、言われなくてもそうしてたけど。
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〜放課後〜
あなたside
玲於にLINEしてみる
玲於からの返信はない
突然後から声をかけられた
そう言ってから振り向くと…
これだけ待たせといて
先に帰ってたとか、、、、、
あいつ…………!!!!!
やったぁ!最高!!
パフェとか甘いスイーツ大好き!!!
いつもにぃに達から
同じ言葉を聞くけど
この人はなんか 違う。
その人は私の手を乱暴に掴んだ
必死に抵抗するけど
相手は3年生、しかも背が高くて 力も強い…
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玲於side
俺は1年だから 体育館の掃除をさせられた
なかなか顧問のOKが出なくて
こんな時間までずっと掃除。
最悪だよ……
あいつ、、怒ってるだろーな…
スイーツ買って機嫌直さないと、、、
正門を見ると
背の高い男 と 背の低くて細い女 が
もみ合いになっている
よく見ると確かにあなただ。
まずい、もしこの状況で発作でも起こしたら……
俺はその男の後まで行って
相手の首を蹴り上げた
足りないな
あなたを危険な目に遭わせた償いには
まだまだ足りてない。
ふらふらと立ち上がった相手の
腹を思いっきり 殴り飛ばす
相手は倒れたまま動かなくなった
あなたが俺に抱きついてきた
あなたは微かに震えている
すると すぐに…
そう言ってまた泣き出してしまった
俺はゆっくりあなたの頭を撫でる
まずい
さっきまで強く抱きついてたあなたの手は
だんだん力が入らなくなっているみたいだ
次の瞬間
俺の腰に巻きついていたあなたの手が離れ、
あなたが腰から地面に落ちそうになる
俺は あなたの腰を支えた
俺はあなたを優しく地面に下ろした
なんとか呼吸は安定した
俺はあなたに手を差し伸べた
あなたはなんとか立ち上がり、
と、あなたは笑った
あなたは歩き出した
おいおい…
もう、、、こいつ…
俺は龍友くんに電話した
今すぐ車で迎えに来てくれるらしい
とりあえずこれで一安心だ。
家に帰ると
あなたは疲れたのか
倒れ込むように寝てしまった
きっと相当しんどかっただろうな…
あんな怖い思いもしたし、、
今日1日で 俺たち兄弟は
よりあなたを守らないと という意識が強まった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!