第5話

危険
3,522
2018/05/01 11:54
玲於side
玲於
玲於
あなた、今日も部活終わったら
正門で待ってて
あなた

はーい!

部活で帰りが遅くなるため、

帰り道は絶対に2人で帰ってくるように

兄貴たちから言われた



ま、言われなくてもそうしてたけど。
───────────────────
〜放課後〜

あなたside


あなた

(玲於遅いなぁ…)

玲於にLINEしてみる

LINE画面 あなた
まだー??もう周り真っ暗だよ(´・ ・`)
玲於からの返信はない

あなた

そっか…練習中だもんね、、

??
あのさ

突然後から声をかけられた
あなた

もう、玲於!おそいよ!



そう言ってから振り向くと…

3年 男子
えーっと…?
あなた

え、あ…す、すいません
間違えました!!

3年 男子
宇都宮、、さんだよね?
あなた

は、はい

3年 男子
このあと暇?
あなた

いや、、玲於待ってるんですけど…

3年 男子
あぁ、あの人ならさっき出てったよ?
あなた

え、そうなんですか!?

これだけ待たせといて


先に帰ってたとか、、、、、



あいつ…………!!!!!
3年 男子
その玲於ってやつも帰ったことだし、
ちょっと時間ある?
あなた

少しなら…

3年 男子
美味しいパフェの店知ってるんだけど
一緒に行かね??
あなた

パフェっ!?!?



やったぁ!最高!!

パフェとか甘いスイーツ大好き!!!

3年 男子
スイーツ好きなの?
あなた

はい!大好きですっ♡

3年 男子
んじゃ行こ!
3年 男子
はい、手。


いつもにぃに達から


同じ言葉を聞くけど


この人はなんか 違う。
あなた

あ、あの、、

3年 男子
暗いから危ないでしょ?
あなた

いや、大丈夫…です、よ?

3年 男子
いいから早く。
あなた

あの、1人で歩けるので…!

3年 男子
チッ  うっせーな (小声
あなた

…え?

3年 男子
いいからさっさと付いてこいよ!!
その人は私の手を乱暴に掴んだ
あなた

ちょ!やめてくださいっ!!!

3年 男子
いちいちうるせぇんだよ!
早く来い!!!
あなた

離して!!!

必死に抵抗するけど


相手は3年生、しかも背が高くて 力も強い…


あなた

(怖いよ、、、玲於っ……)





────────────────────────


玲於side



玲於
玲於
やっべ…めっちゃ遅くなっちまった、、
俺は1年だから 体育館の掃除をさせられた


なかなか顧問のOKが出なくて


こんな時間までずっと掃除。


最悪だよ……



あいつ、、怒ってるだろーな…



スイーツ買って機嫌直さないと、、、
玲於
玲於
ん?
正門を見ると


背の高い男 と 背の低くて細い女 が


もみ合いになっている
玲於
玲於
あれは、、、、あなた…??


よく見ると確かにあなただ。



まずい、もしこの状況で発作でも起こしたら……




玲於
玲於
(助けないと!!!!!)

俺はその男の後まで行って


玲於
玲於
オルァァァ!!


相手の首を蹴り上げた

3年 男子
うっ、がはっ……
玲於
玲於
汚い手であなたに触ってんじゃねーよ!
3年 男子
お、、まえ…
玲於
玲於
あ?まだ意識あったか


足りないな



あなたを危険な目に遭わせた償いには




まだまだ足りてない。





ふらふらと立ち上がった相手の


腹を思いっきり 殴り飛ばす
3年 男子
っ…!!

相手は倒れたまま動かなくなった


あなた

れ、玲於…!!!

あなたが俺に抱きついてきた
玲於
玲於
怖かったな、もう大丈夫だから。
あなた

う、うんっ…


あなたは微かに震えている
玲於
玲於
おい、なに我慢してんだよ
泣きたかったら思いっきり泣け。
ずっと抱きしめといてやるから。
すると すぐに…

あなた

…うわぁぁぁぁんっ!!
怖かったよぉぉ…

玲於
玲於
よしよし
あなた

もう、、、玲於来ないかと思った…
なんで先帰るのっ!!

玲於
玲於
は??先帰ってねーし!
てか置いて帰る訳ねーじゃん
あなた

え…?だって、、あの人が…

玲於
玲於
あいつの言うことなんて信じるなよ
あなた

うぅ…ごめんねっ…(ρ_;)



そう言ってまた泣き出してしまった

玲於
玲於
はいはい、分かったから…

俺はゆっくりあなたの頭を撫でる


あなた

けほっ……ごほっ、、、







まずい
玲於
玲於
おい、落ちついて呼吸しろ。いいな?
あなた

げほっ…ごほ……


さっきまで強く抱きついてたあなたの手は


だんだん力が入らなくなっているみたいだ
玲於
玲於
落ちつけあなた。ゆっくり呼吸するんだ
あなた

はぁ…はぁ、、

次の瞬間








俺の腰に巻きついていたあなたの手が離れ、




あなたが腰から地面に落ちそうになる



玲於
玲於
おい!!!!

俺は あなたの腰を支えた

玲於
玲於
大丈夫か、しっかりしろ!
あなた

はぁ…はぁ、、、

玲於
玲於
深呼吸するんだ、ゆっくりでいいから
俺はあなたを優しく地面に下ろした
あなた

はぁ、、、ふぅ…

玲於
玲於
その調子、、、
あなた

ふぅ、、、




なんとか呼吸は安定した

玲於
玲於
少しは落ち着いたみたいだな
あなた

うん…ごめんね、、

玲於
玲於
なんで謝るんだよ、
お前が無事でよかった
あなた

ありがと…

玲於
玲於
立てるか?
俺はあなたに手を差し伸べた

あなたはなんとか立ち上がり、
あなた

お家帰ろ…!ニコッ



と、あなたは笑った
玲於
玲於
そんな作り笑顔で
俺が騙されるとでも思ってんのか?
無理して笑わなくていいから。
あなた

あ、バレた…?

玲於
玲於
バレバレだよ笑
あなた

さ、行こっ!

あなたは歩き出した



おいおい…
玲於
玲於
なにお前、歩いて帰る気?
あなた

そうだけど?

もう、、、こいつ…
玲於
玲於
お前の体は発作起こしてすぐに
歩けるほど強くないだろ?
しんどい時に無理する癖、やめなよ
あなた

…玲於はなんでもお見通しだね、、

玲於
玲於
龍友くん呼ぶから待ってて

俺は龍友くんに電話した



今すぐ車で迎えに来てくれるらしい




とりあえずこれで一安心だ。




家に帰ると


あなたは疲れたのか


倒れ込むように寝てしまった




きっと相当しんどかっただろうな…


あんな怖い思いもしたし、、







今日1日で 俺たち兄弟は



よりあなたを守らないと という意識が強まった。

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