第11話

雷の鳴った日
3,091
2018/05/06 09:38
亜嵐くんside



ゴォォォォォォォッ


ザァァァーー




もう!せっかくの土曜日の夜なのに

天気が悪い…!!!



さっきから風の音、雨の音がうるさくて仕方ない
玲於
玲於
2階のまど閉めてきた
龍友
龍友
おぉ、ありがとう
隼
なんか明日台風らしいよ?
えぇなにそれ
亜嵐
亜嵐
最悪だね…





時間が経っていくにつれて 雨風 は強くなっていく

涼太
涼太
俺部屋あがるわ。じゃあね
玲於
玲於
あ、俺も
龍友
龍友
んじゃ僕も
亜嵐
亜嵐
俺も上がろうかな
隼
亜嵐くん行くなら俺も!
あなた

みんな行っちゃうのー?

龍友
龍友
あなたは?どうする?
あなた

あとちょっとテレビ見るー

涼太
涼太
そっかそっか





それからしばらくして




ガタンガタンッ


ゴゴゴゴゴ





多分台風が近づいているんだろう


家が少し揺れるくらいになってきた
亜嵐
亜嵐
(なんだよ、、もう…!)



その時









ゴロゴロゴロッッ






雷っ!?!?!?


そう思った瞬間に俺の足は動き出していた




亜嵐
亜嵐
あなた!!!!!!




あなたは雷が大の苦手。




小さい頃からずっとだ…






俺は勢いよくリビングのドアを開けた


あなた

あら、、んにぃ…っ!!!!!



あなたはすぐに抱きついてきた
亜嵐
亜嵐
よしよし…
あなた

こ、、わ…い

亜嵐
亜嵐
大丈夫だよ、俺が居るからね


俺はあなたの頭を優しく撫でた










泣きながら小刻みに震えるあなた。









こんな姿でも可愛いんだよなぁ………




そんな事を考える俺は狂ってるのかもしれない。

けど

この子には人を狂わせるくらいの破壊力がある


玲於
玲於
あなた!
龍友
龍友
大丈夫か!?
隼
あなた!!!
涼太
涼太
遅かったか……ごめんね
みんな次々に自分の部屋から降りてきて

あなたの周りに駆け寄る


亜嵐
亜嵐
ソファ座ろうか?


俺はあなたをソファの方へ少し動かした



その時 あなたはさっきよりも強く俺を抱きしめた
亜嵐
亜嵐
…?
どうした?
あなた

もう、、ちょっと…だけ、、
このまま…いても、、いい?





俺の胸に顔をうずめながら ごにょごにょ話すあなた。





あぁ、、、もう…




ほんとにこの子は、、、、、、












どんどん俺を、ダメにする。





少しあなたも落ち着き、やっとソファに座れた頃…
涼太
涼太
あなた、はい
あなた

…ありがと

小さい頃からあなたが泣いたら

俺達の誰か一人が作るホットミルク。



甘党のあなたの為に砂糖と蜂蜜がたっぷり入ってる
あなた

おいし、、、、

隼
ちょっとは落ち着いた?
あなた

うん、だいじょうb…

ゴロゴロゴロッッ



その時今までの中で1番大きな雷が鳴った…



─────────────────────
涼太くんside



あなた、少しは落ち着いたかな?



俺の入れたホットミルクを両手でもって

ふーふーいいながら飲むあなた……



これまた異次元のように可愛い。




さっきなんて あまり冷まさずに飲んで


「あちゅっ…」って小声で言ってるあなたの声が

聞こえた時にはもう死ぬかと思った





そんなふうにあなたの可愛さに浸っていると




ゴロゴロゴロッッ



あなた

にゃああっ!!むりっ!むりぃー!


そうあなたは言いながら

隣に座っている俺のひざにちょこんと乗ってきた





もう俺ダメかもしんない…///////
涼太
涼太
よしよし…大丈夫、大丈夫。
できるだけ平静を装って言った



俺はあなたのお腹に手を回し自分の方へ引き寄せて

あなたの手を優しく握った


龍友
龍友
あなた、今日1人でも寝れる?
あなた

…むり、、、やだ…

龍友
龍友
一緒に寝るか?
あなた

うん!!!!

龍友
龍友
じゃあそれ飲み終わったら一緒に上行こ



'
涼太
涼太
あなたおいしい?
あなた

うん、甘くて美味しい…♡


満足げにあなたは話した
隼
あなた、猫みたいだね?
あなた

どういう事…?

隼
だって猫舌だし、
ホットミルク大好きだし、
さっき雷が鳴った時も「にゃああ」って
言ってたよ???
玲於
玲於
たまたまだろ
あなた

うん、絶対そうだよ!笑




あ、笑った






よかった






あなたが笑ったらとりあえず一安心…

プリ小説オーディオドラマ