龍友くんside
は?彼氏?
あなたに彼氏?
たかが高校生にあなたを任せるわけにはいかない
どうせ守り抜けない
びっくりさせんなよ、、、
そう、実は 今年 あなたの為に
新しく浴衣買っちゃったんだよね!!笑
きっと最後の花火大会になるから
あなたの浴衣は
薄ピンクの生地に ピンク色の桜や
赤、オレンジの花が咲き乱れた美しい浴衣。
さっきから黙りっぱなしのあなたに聞いた
顔を上げたあなたの目には
大粒の涙が……
俺が 優しく呼んで 手を広げると
あなたが飛び込んで来た
するとあなたが ぱっと顔を上げて
上目遣いで 目を涙でうるうるさせながら
まっすぐ俺の顔を見て言うあなた。
それはやばいって…
涼太があなたの頭を優しく撫でた
俺はなんか取られた気がして
またあなたを抱きしめなおす
あなたは身長が小さくて
頭が俺の肩より少し下ぐらい
だから大きな俺の体にすっぽり入る。
可愛い…
もう何をしててもあなたは可愛い。
世界一可愛い。
いや、宇宙一。
間違えた、銀河一か。
その時俺はやっと我に帰った
あなたは俺から離れて答えた
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花火大会当日…
涼太side
そう言いながら急いで階段を降りてきた
は、、?
可愛すぎる
まさか玲於が初めに言うとは…
嬉しそうだね…笑
玲於は本当に可愛い時しか
可愛いなんて照れくさい言葉言わないから、、
顔を赤くして照れるあなた。
あぁ、もうやっぱり可愛い。
俺がそんなことを考えていると
玲於がうしろからあなたの肩にあごをのせた
そう言いながら玲於は
お団子にくくってるあなたの髪や首を匂った
'
隼side
俺たちはベンチの一番いい場所をGETして
しかも俺はあなたの隣!!!!
ドォォォン
パァァ…
この花火大会はこの地域で1番有名な花火大会。
そこらの花火大会とは規模が違う。
俺はあなたの顔を見た瞬間固まった
あなたの茶色い目は花火で7色に輝き
白い肌、茶色い髪と鮮やかな浴衣…
そしてあなたの頬には
7色に光る線が1つ、、、、、、、
俺はあなたの手を優しく握った
俺の胸はぎゅっと締め付けられた
この言葉が正しいのか分からないまま答えた
来年も、、、、、、か…。
そんな苦しくなるような言葉
頼むから 言わないでくれ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。