フラフラと帰路に着く。
なんでこんなことになっちゃったんだろう。
横断歩道を渡ろうとした時
後ろから腕を引かれた。
息切れしたウォヌオッパだった。
顔を上げると横断歩道は赤。
ウォヌオッパは悪くないのに、負い目を感じてる。
きっと今の彼に何を言っても
聞いてくれないのだろう。
私は、ウォヌオッパに抱いた気持ちは憧れで
ミンギュに抱いた気持ちが恋。
まずは、ウォヌオッパとしっかり話をしよう。
それから、ミンギュのことをなんとかしなきゃ。
幽霊じゃ触れないけど、肉体に戻れれば、
私たちはちゃんとお互いの体温を感じることが出来る....。
そう信じて。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!