___お前はまず体力つけなきゃな
高校最後の年になる私は、今からダンスを始めることにした。
ダンス部に入っている訳でもない。
ただ、街で見かけた男の人に憧れてダンスをやりはじめたんだ。
グループになって1つの曲を躍る。
私はあの憧れのぐく先輩と同じグループだ。
でも、、、
いつもいつも、私だけ遅れてしまうんだ。
皆は出来ているのに、、、ぐく先輩を怒らせてしまっている気がしてすごく嫌だった。
私は暗くなっても、誰もいないレッスンスタジオで踊っていた。
もうすぐで、発表の日なのに私のせいで失敗したら、、、、なんて考えるとゾワゾワする
大きな鏡に寄りかかって休憩していると
こんなチャンスは滅多にない。
ぐく先輩は、どこかで練習していたのか汗を流しながら水を飲んで聞いてくる。
そんな姿までかっこよくみえるのは本当に不思議
.
以外だった。私は体力に自信があったから
そこを言われるなんて、、、
私達は何故か、男子更衣室に来た。
ぐく先輩は、1つも表情を変えずに私を見てくる。
ぐく先輩は、私の口を塞ぐかのようにキスをしてきた。
胸を叩いてみてもびくともしない。
ぐく先輩はこんなことする人ではない。
なのに、、、私は、、、ぐく先輩が好きだから
嫌なのに嫌じゃない自分がいる。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!