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この時から、少しおかしいと思った。
なんだか、いつもとは違うんだ
ひょいと持ち上げられたかと思えば私は
いつのまにかジョングクの上に座っていた。
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ジョングクは、起き上がって私の顔に近づいた。
私のファーストキスは簡単に……それも
幼馴染みに、とられてしまった。
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喋ろうと思ってもジョングクに口を塞がられて話ができない。
次第にキスも激しくなっていって、考えたこともないぐらいの大人のキスえとかわった。
今まで、ジョングクにかわいいなんて言われたことがなかった。いつもブスとか言われてたし………その言葉がすごく嬉しかったのか私の体がすごく熱い。
ジョングクは、少し悲しそうな表情でそう私に言った。
まるで、これが最後かのように
体制はかわって、ゆっくり押し倒されたかと思えば今度は私の上にジョングクがいた。
私のシャツのボタンをはずしていって
あっというまに、私はジョングクにすべて見られてしまう格好になった。
高校生のうちはまだやんないと思っていた。
きっと私にはまだまだ先の話なんだって
でも、それは違ったみたいで………
今私達は、お互いにお互いを気持ちよくさせて体をかさねる。
ジョングクが、私の頭を優しくなでてくれる。
いつもとは違ってなんだかドキドキする感じ。
その日以来私達は、会っていない。
なんでかって?それはジョングクが次の日引っ越してしまったんだ。きっとあの日ジョングクがあんなのをしたのも、最後だからだと思う。
会わないまま、私は……25歳になってしまった。
「久しぶり~!あなた」
今日は高校のミニ同窓会。
ジョングクいるかな………なんて思ってしまっている私はもう……………諦めた方がいいことなんてわかってる。
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ジョングクは、くいっと透明のグラスにはいってるお酒を飲む。
そんな、貴方の左手の薬指に指輪がついてるのなんて気にせず私は………、
あの時のように、ぎゅっと抱き締めた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。