窓からの光が眩しくて目が覚める
目の前のテーブルに何かを置いた消太君が
私に喋り掛ける
あれから朝まで寝ちゃったのか...
ソファから起き上がって
テーブルの上に置いてあるマグカップを手に取る
なにか音がして、消太君が立つキッチンの方を見た
...また、迷惑掛けちゃったな
少しするとテーブルの上に
こんがり焼けたトーストと目玉焼き 、
そして温かいスープが置かれる
少し驚いた様に目を見開き
ばさっと自分の顔が隠れる様に新聞を開く 。
ばくばくトーストを齧りながら
少し慌てている消太君を見つめる
と、顔には出ないが少し嬉しそうに
スープを飲む 。
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飯も終わり、少し落ち着いたら
消太君の出勤時間だ
今日も消太君は 少し楽しそうにご出勤だ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。