________
そして、忘れもしないあの日
先ほど任務があり、
その任務は理不尽な任務だった
思いだしただけで腹が立ってくる
そう言い、急いで走り去る小坂
___コツン
足に コツン と何かがあたる
その何かはよく見ると鍵だった
そう思い、俺は小坂の行った方向へと向かった
________
結構歩き回ったが、小坂は見つからない
ハァ とため息をつく
近くから、小坂の声が聞こえ
声の聞こえる方へと向かう
________バチンッ!
俺を見て、目を見開くあなたの下の名前
グスッ と泣き出す小坂
俺の近くにきて、服をつかむ小坂
イラついて、あなたの下の名前にあたってしまって出た言葉
先ほどの任務でイラついてたのもあるが、
何よりも
あなたの下の名前を信じていたのに、
裏切られたというショックの方が大きかった
小坂にそう言い、保健室へと向かう
後ろであなたの下の名前が
どんな顔をしてるのか知らずに___
next
____________________
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。