________
____ガラッ
ガラッ とドアが開き、
あなたの下の名前が入ってくる
あなたの下の名前が入ってきたとたん、静かになる教室
こちらを見ずに、
席に行き顔を伏せるあなたの下の名前
小坂がまた話をし始める
正直言って、小坂の話は面白くはない
____スタッ
スタッ と立ち、あなたの下の名前の方へ近づく小坂
足音に気づいたのか、顔を上げるあなたの下の名前
まさか、あなたの下の名前に聞こえてると思ってもみなくて
ボソッ とそう言う
____ガンッ
ガンッ と近くにあった机を蹴る
一 瞬 だ け
辛そうな、悲しそうな
そんな顔をするあなたの下の名前が見えた気がした
____ガラッ
何かひっかかる
小坂が話しかけてきたとき、
あなたの下の名前は怯えるような目をしていた
何 か
何 か が ひ っ か か る
next
____________________
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。