意識が途切れる瞬間














誰かが僕を呼んだ

ユタ...ヒョン....？














ヘチャンが呼んだ援軍、間に合ったんだ...




































ユタヒョンが大男に鋭い蹴りを3発お見舞いする










男は体制を崩す、が

僕のことは掴んだままだ

ユタヒョンがパッと伏せたその瞬間、





ジャニヒョンがグレネードランチャーを放つ








放たれた弾は大男の左肩に着弾し

男の腕ごと吹き飛ばした







弾が着弾し爆発する、ユタヒョンが僕に覆い被さって盾となって爆風をカバーし

そのまま抱き抱えてジャニヒョンの後ろまで退避した






そこにはクンヒョンもいて、彼の腕の中にはルーカスが寝ていた

よかった.....





激しく咳き込みながらそう思った















援軍に来たのはユタヒョン、ジャニヒョン、クンヒョン







実戦に長けたリーダー達。凄い連携だ




ユタヒョンは僕をクンヒョンに任せると大男に向き合う












大男は腕を吹き飛ばされてもなお、不気味な笑みを携えて立っている

作戦コードか…







それにしてもすごいコンビネーションだ


阿吽の呼吸って感じ













ユタヒョンはするする動き回りその細かい隙間にジャニヒョンが攻撃を入れる





その間にクンヒョンが僕達を守る









お互いに信頼してないとできないだろう


















クンヒョンが僕達を応急処置してくれる

…すごくね？










なんであれ食らって折れないの？
体鉄なのかな

ヘチャン、ロンジュン、、、






どんだけ頭が回るんだ…

こう喋っているとルーカスがムクっと起き上がった








痛そうにお腹をさすっている、が

寝転んでる僕に気づくと速攻で飛んできた

ルーカスは悔しそうに顔を歪める


クンヒョンが｢お前のせいじゃない、よく頑張った｣と言いながらルーカスの頭を撫でる




全くもってその通り………











僕は携帯を取り出して自分の首を確認する



うわ、大きい手形がくっきり残ってる










これは当分タートルネックだな…

2人の戦闘に目を移す








大男の動きがだいぶ鈍くなっている







ユタヒョンが相手の内膝に思い切り蹴りを入れる

大男が前に倒れる





その一瞬







ユタヒョンが右に飛び退く










ジャニヒョンがライフルを1発






脳天に命中した

















今度こそ、大男は動かなかった

そう言いながらグータッチをする2人







ジャニヒョンが大男を担ぐ








良かった、死んでるみたいだ




クンヒョンは僕の首に負担をかけないように持ち上げ、ユタヒョンがルーカスに肩を貸す

アジトに戻ると医務室で治療を受ける




ルーカスは治療を受けると直ぐに作戦へ合流しに行ってしまった







襲われる直前のあの時、なんて言おうとしていたのか聞こうと思っていたのに………

























僕は受傷箇所が首ということもあって作戦に参加させて貰えなかった


が、今日はアジト内の自分の部屋で寝ることにした


何があってもいつでも対応出来るように























今日は色々あったなぁ……………




さっきの戦いですっかり忘れてたがルーカスに貰った眼帯を触って思い出した





今日は学園祭も終わったし、ルーカスとご飯も食べに行った










はあ、アイツさえ来なければいい一日だったのに



















不幸は突然やってくる。

僕が人身売買に遭った時だってそうだったろう










不幸は前もって来ることを教えてくれない


幸せの絶頂でも関係なく襲いかかる



















まさに今日のこと。
忘れかけてたなこの事


















今、他の部隊達は作戦続行中だ

いつでも駆り出されてもいいように少し寝とこう








首元に巻かれた包帯と、ルーカスに貰った眼帯を交互に触りながら横になる
































僕が寝てる間に誰も傷つきませんように


































ルーカス、無理すんなよ…