もうあらかた記録は撮り終えた。あとはチソンくんだけだ。
そう言いながら僕達はチソンくんの元へ向かう。
ウィンウィンさんがチソンくんを見つけてからそう言うと、3階に向かった。
しっかりしてるなあ、この子。まだ未成年なんじゃない?(⚠️日本年齢で統一してます)
そう可愛く振り返りながら言うと猛スピードで駆け出した。
なっ、足はっや…!タタタタタと駆ける音。見失わないように必死だ。
なるほど。通りで迷わず突き進むわけだ。
チソンくんは大きなリュックを持ちながら階段を駆け下りるとジャニさんの方へ向かった。
ジャニが使った銃の玉を必要量迅速に取り出すとジャニに渡す。
僕はチソンくんが作った地図とiPadの地図を見比べる。
寸分の狂いもない。えぐい。
これでは伊能忠敬も泣くだろう
すると、2階に上がる階段の途中、敵兵が飛び出してきた。
しまった、囲まれてる!!!
チソンくんはパッと止まると動揺することなくナイフを手に持つと敵に切りかかる。軽いナイフさばきで急所に刃をあてていく。
僕も1番近かった敵に蹴りを食らわす。
腹に入ったのに倒れなかったので顔にもう一撃入れるとやっと倒れた。
少しやりすぎてしまっただろうか?プチパニックになってて必死になってしまった。
そう言うとチソンくんが湿布を貼ってくれた。どんだけ気が回るんだ、強豪校の野球部のマネージャーより気が回る。
あー、情けない。これからは毎日運動します…
そう言いながらチソンは3階のマークの部屋へ向かう。
あの部屋ではウィンウィンヒョンがマークにお菓子を食べさせてた。
最後に残るのは屋上。
その頃屋上では
ガチャっ いきなりドアが空くと凄い勢いで構成員が突っ込んできた。
全員僕の方に向かって
そっか…!狙いは僕なの、すっかり忘れてた…!!!
10人が一気に僕の方に押し寄せる。やばい、避けれない…
そう思った瞬間チソンくんが僕に体当たり。
間一髪避けられた。
シャオジュンさんが敵兵に殴りかかる。
ヤンキーの喧嘩みたいな感じだがなかなか強い。
ヘンドリーは少し下がってハンドガンで応戦する。
でもまずい、近接術に長けたマッチョ10人を中遠距離の4人で対応しきれない…!
そう思った瞬間あたりに轟音が響いた
みんなが咳こむ音が聞こえる
煙が少し晴れて見ると敵兵が全員倒れてる
すると煙の中から大きいシルエットが。
煙の中からロケットランチャーを肩に担いだジャニさんが現れた。
全然聞いてないジャニ。
1番距離が近かったシャオジュンはヘンドリーの足元でひっくり返ってる。
騒ぎを聞き付けた2人も屋上に上がってきた。
不満そうにホコリを払うチソンくん。
彼の頭についてたホコリをとってやる。
そう言いながら一同はマークの車に向かう。
あー、めっちゃ疲れた…でもちょっと楽しかったな。
僕もお風呂入って寝よう。レポートはまた明日でもいいだろう。
僕は車に乗るとそっと目を閉じた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。