会議後、第二部隊のメンバーが続々とホールに集まる。
僕は第一部隊の記録をつけてから第二部隊の記録も任されていたのでホールに向かう。
どうやら諜報部に呼ばれたメンバーを待ってるらしい。
なのでその間第二部隊は菓子パ状態。
僕はジャニさんから渡されたお菓子を持って端っこに座る。
チョコかな…食べてみよう。
うわ何だこれ甘すぎる
妙な動きをしながらヘンドリーとシャオジュンが帰ってきた。
なんだあの動き
ジャニさんはその変な動きを真似しないでください。
もうすっかり冷え込んだ夜。駐車場でマークさんが大きいバスを用意して待っていた
マークさんがすれ違いざま僕にささやく。
でも本当にただの小さめのバスにしか見えない…
そう思いながらバスに乗る。
助手席に案内してもらった。
車内にいると段々「装甲車」の意味がわかってきた。
まず、ガラスが妙に厚い。これで銃弾が撃ち込まれても耐えうるのだろう。
それに座席。前の席から伸びる取っ手に細工がされてある。開けてみると様々な武器が。
隣の席の取っ手を開けてみると非常食や医療品がはいっている。この扉は鉄製で、盾としても使えそうだ。
足元にも武器が仕込まれており、座席が高く通路が深くなっているのは隠れやすくするためだろう。
バス全体も特殊な金属でできている。普通のバスよりも丈夫だ。
運転席でマークさんが得意げな表情をうかべる。
降りてみるとそこは森だった。
なんだここ、あかりがひとつも見えないし、通り道を思い返してみても民家や建物なんて全然無かった。
迷ったら死にそう
キョロキョロしていたらチソンくんが教えてくれた。
相当広い敷地だけど…ここで何するんだろう
あー、なるほど。ユウタさんから近接タイプの構成員を借りてきたのは幅広いタイプの敵に対応する為なのか。
第2施設
小高い丘のようなところにぽつんと立っている3階建てのコンクリート施設。
学校の校舎が短くなったみたいな作りだ。
あんながらんと空いた空間にそびえ立つ建物をたった6人でどうやって守るのだろうか。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!