幹部会議
ズラっと円卓状の机に並ぶ幹部に混じり、僕は座っていた
ひえぇ…
ジョンウヒョンが資料を配る資料を片手に、会議が始まる
まあ、ここでも僕ができることをするだけだ
しっかりやらなきゃ
皆がうーんと頭を抱えて唸る
が、テヨンヒョンだけは違った
ヘチャンがハッとしたように顔を上げる
不思議なオーラを纏って、全員の視線を集めるヒョン
その瞳は真っ直ぐで、一切の曇りがない
何だろう、あの目に見つめられていたら嘘なんかつけそうにも無い
それにヒョンの声。優しく、耳触りがよく、なんだかものすごく落ち着くが
少しの色気と艶やかさが混じって
聞けば催眠にかけられたような不思議な感覚になる
この中でこのような大役を担えるのは、彼しかいない。
ここにいる全員がそう感じた
全員は声を揃えて返事をすると、それぞれの指示のもとに解散する
さっき呼ばれた僕らはテイルヒョンの元に集まって会議を済ませた
〈in テヨンの部屋〉
?
テヨンは悪戯っぽい笑みを浮かべるとジョンウが淹れた紅茶をすする
2人の絶叫は5個下の階まで響いたそうだ
余談だが、ジョンウはその夜眠れなかったそうだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。