第13話

訓練3
7,844
2021/05/31 14:28
ウィンウィン
ウィンウィン
よし、おいで
屋上から階段を使い3階に戻る。

このフロアにはマークさんがいるはずだ。

ウィンウィンヒョンを先頭に、壁に背中をつける形で移動する。


少し広めの部屋の隅でコソコソしている人影を見つける。
(なまえ)
あなた
マーク
マーク
マーク
うわぉっ、びっくりしたァ
マークさんの周りには大小様々な形の機械のようなものが置かれている。

マーク
マーク
よし、丁度できたよ
(なまえ)
あなた
これはなんですか?
マーク
マーク
全部ね、遠隔操作ロボットとドローン。

あなた、悪いけどこの部屋の窓とそこの扉、全部開けてくれない?
そう言いながらマークさんはカバンの中からノートパソコンを5個取り出す。

そしてそれらを全部黒いずっしりとした機会に繋ぐ。どうやらこれは強力な電源装置のようだ。

ノートパソコン電源を入れる



暗い部屋が青い光に包まれた




僕はそおっと言われた通りに扉を開ける。




マークさんはトランシーバーを口に当てると






マーク
マーク
チソン、ジャニヒョン、僕は3階の南側左端の部屋で陣をとります。

何かあったらすぐにお願いしますね
チソン
チソン
了解です。僕は2階で待機してます!
ジャニ
ジャニ
俺は1階にいとくぞー!
マーク
マーク
ヘンドリー聞こえる?敵に動きはある?
ヘンドリー
ヘンドリー
もうだいぶ施設の方に寄ってるよ!
もう角度的に狙撃は出来ない。

結構やっぱり後方に固まってるみたい、後ろから来る!
マーク
マーク
ラジャ〜。少しドローンを飛ばすからうるさくなると思う
ヘンドリー
ヘンドリー
了解、その間は目を使う!
一通り仲間と連携を取るとマークさんはこっちを振り返った
マーク
マーク
あなた、こっちおいで。僕の戦い方見せてあげる
(なまえ)
あなた
あ、はい!
僕はマークさんのところに駆け寄ると、彼は隣の床をポンポンと叩いた。

ここに座れってことだな

僕がマークさんの横に座ると、ウィンウィンさんは部屋を出ていった
(なまえ)
あなた
マーク
マーク
ヒョンは部屋の前で見張りをしてくれるみたいだ。
何にせよ、僕はもうここから動けないから
マーク
マーク
見てて
僕はコンピュータに目を移す。

カタカタカタッとマークさんがキーボードを叩く。
コンピュータに書いてる文字は僕には理解できない。

ほとんどが機械に関わる記号のような物で構成されてる。文字化けを読んでるみたいだ。

タンッとEnterキーをクリックする。すると





「ブォン」という音と共に部屋中に無数の水色の光が灯った。

(なまえ)
あなた
うわっ…!!!
暗くて気づかなかったがどうやら部屋中にドローンが並べられていたみたいだ。

パッと見で20機ぐらいあるだろうか。

その光達は一斉にふわりと空中に浮き上がるとそれぞれ違う方向へ飛んで行った。
マーク
マーク
今のドローンは小型爆撃機と探査専門機。

僕の役目はさらに敵の詳細を調べることと、ある程度の敵を無力化すること。

今からヘンドリーが言ったところを中心に索敵するよ
5台のパソコンにはドローンに搭載されたカメラの映像が表示された。

情報量が多すぎてどこを見たらいいか分からない。
マーク
マーク
基本的には自動操縦なんだけど、
細かい指示や動きは人間が送ってやんないといけないの。
そういうとマークさんは5台のパソコンに向き合い、それぞれに素早く指示を出す。


20機あまりのロボットから送られる情報をいっせいに処理するなんてどういうことだ。


まず5台も一気にパソコン見れん。
視野が草食動物か何かなのか。
マーク
マーク
あなた、それ開けて
マークさんが首で合図した方を見るとポッキーの箱が転がっている。

僕が袋を取り出して開けると

「食わせろ」と言わんばかりに口をこっちに向けてパクパクしてくる。
(なまえ)
あなた
…しょうがないな
僕はポッキーを2本、マークさんの口にほりこんでやる。
マーク
マーク
おいひ〜
まあ、こんな人間離れした事をしているんだ。脳に糖分たっぶり送ってやらなきゃな。

僕はマークさんを観察しながら、口にお菓子が無くなったのを見計らって食べさせる。
マーク
マーク
あなたも食べていいよ
(なまえ)
あなた
おっ、ありがとうございます!
いい匂いがしてて、ちょっと僕も食べたくなって来ていたのだ。

ありがたくいただきまーす
マーク
マーク
ねえ、敬語やめてよ
僕達同い年でしょ?
(なまえ)
あなた
えっ、確かに同い年ですけど…幹部にタメ語なのはちょっと…
マーク
マーク
だーめ!上官命令。
ほら、マークって呼んでみ?
僕のいた国では元々敬語なんて存在しないから息苦しいの
(なまえ)
あなた
え〜、じゃあ…マーク…
マーク
マーク
なにさ!僕が幹部になる前まで余裕で遊んでたじゃん!!!!!
(なまえ)
あなた
だってそりゃ………
マーク
マーク
いいのいいの!ポッキーあーんしてくれたじゃん
あーんって感じの雰囲気じゃなかったじゃん…

まあ、いいか…
前まで普通に遊んでた訳なんだし


階級が決まってからはちゃんとわきまえを持って接してたけど、本人たちにそれは不評みたい








(なまえ)
あなた
…ポッキーあーんした仲って…笑
はいはい、わかったよ
マーク
マーク
yes~~~~!!!
はあ、相変わらずだなこいつは…




そう思いながら僕は彼にポッキーを食べさせる

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