第8話

1,437
2020/01/25 11:02
増田貴久
増田貴久
んっ....はぁっ、......
小山慶一郎
小山慶一郎
まっすー、可愛い......

さっきから何回言われてるだろうか

言われる度に胃から酸が逆流しそうになる
小山慶一郎
小山慶一郎
声聞かせてよ

そういうと小山はさっきより強く腰を動かした
増田貴久
増田貴久
あっ、....

自分でもこんな声が出るなんてびっくりだ

だがそんな声も歯を思い切り噛み締めて抑える

こんなことなら来なければよかった、

そうしたらこんな惨めな思いしなくて済んだのに....

手を小山のネクタイできつく縛られ

何一つみにつけていない俺をシゲや手越に見られたら__
小山慶一郎
小山慶一郎
今他の人のこと考えてる、?

図星をつかれ何も言えなくなる

そっぽを向くが小山の手によって正面を向かされてしまう
小山慶一郎
小山慶一郎
今は俺だけを見て、俺のことだけ考えて、まっすーの中、俺でいっぱいにして?

腕が震える

顔が笑っていても目は1mmも笑っていなかった

その顔を見ると今までの「気持ち悪い」という感情は消え

はじめて小山に「怖い」という感情が芽生えた
増田貴久
増田貴久
も....やめてよ、、
小山慶一郎
小山慶一郎
え?
増田貴久
増田貴久
もう嫌だ.....あッ、......帰りた、い..........

震える声で一生懸命に言う
小山慶一郎
小山慶一郎
..........じゃあさ、
コレ見ても同じこと言える、?

そう言って差し出した小山の手には携帯が握られていた

その画面に映し出されていたのは

手を縛られ、何も身につけていない俺だった_____

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