侍のような格好をした男の人たちが弓矢を構える
スパーンと音を立てて男達の弓が綺麗に裂かれる
弓…だけ?
人は殺さないの?
ま、また違う人っ
何、なんなの?
天皇って…
まさか、まさかとは思うけど私…
まさか…千年前に?
わ、私?
い、生贄…
宿儺に腕を引っ張られて私は山奥の神社のような建物に入った
多分ここで適当な嘘をついたところで意味が無い…
今の私じゃこいつに勝てる気もしない。
私はポケットの中にあったスマホを出した
電波は繋がらないけど…
えぇ…なんていえば…
千年前って奈良時代とか?
社会苦手だよー
私は宿儺に近寄りスマホの画面を見せながら文字を打った
宿儺の方を向くと思ったより顔が近い
わっ…
い、イケメン…
いや、まてまて、相手は宿儺。
顔は整ってても、相手は宿儺っ!
それから毎日私は宿儺に現代のことを教えるという、何とも不思議な日々が続いた
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
そう言ってわ私の髪を束ねていたゴムを宿儺が解いた
宿儺の顔が…少し赤い?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。