なに…この雑魚…
なんて自分で言ってしまうほど…この中学校の呪い…
なんで私がここに派遣された?
まるでここに来て欲しかったみたいに
呪いはここに来てもらうただの口実みたいに
まさか…
まさかね
取り敢えず…終わったから帰るか…
すると私のスマホが鳴った
こういう時の私の嫌な予感は当たるから嫌だ。
この恵のボロさ加減からして、確実に四分経ってる。
それじゃあ、私の術式は使えない
死んだ?悠仁が?
宿儺様…が?
どうせ他にも指があると。
だから楽しむのを優先したのですか?
貴方は人の命の価値観が狂ってる
でもそれがいい。
それでこそ両面宿儺。
狂ってしまいそうなくらいに
私は雨の降る天の下で満面の笑みを浮かべた
車にエンジンをかけて高専に向かう
宿儺様は祓われた訳では無い
悠仁は殺された訳じゃない
自害。
もしかしたら…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!