第9話

9.
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2021/02/14 09:23

スングァン
スングァン
…んっ、
眩しい日差しで目が覚める。

ん、もう朝が来たの、?

僕は眠たい目をこすりながら重い体を起こした。

でも今日はいつものどんよりした気分が無かった。

それは朝からだいすきな人に会えるから。

毎朝、憂鬱だったこの時間が今日だけは幸せに思えた。

早く、約束した時間にならないかな。

マイペースな君は、寝坊したりしないよね?

ちゃんと今頃、僕と同じように準備してる?

頭の中は君のこと以外何も考えられない。

あと1分…、あと1分で家を出よう。

僕はじっと時計の針を見つめる。

あまり早くに行き過ぎてあれだし…、

だからといって待たせるのはもっとやだな。

そう思いながらも僕の足は進んでいく。

スングァン
スングァン
オンマ〜
スングァン
スングァン
行ってきまーす
気がつけば玄関に居て、約束した場所に向かっていた。

入学式よりも緊張して登校している気がする。

ちゃんと、きてくれるかな。

マイペースすぎる君は、少し心配になる。

そしてやっといつもの道へ着いた。

居るかな…、いやまさか、まだ来てないよな。
スングァン
スングァン
…ボノナ、ボノナ(小声
そして僕は1人の後ろ姿に目が止まった。

まさかだけど…あれ、ボノナじゃないよね?

僕より先に居ることなんて…ありえない、はずなのに。

誰がどう見ても、、ボノナだ。

僕は足取りを速くして駆け寄った。
スングァン
スングァン
…あ、あの!
スングァン
スングァン
ボノナ…っ?!
声をかけたと同時に、振り向いたのはやっぱり僕のだいすきな人だった。
バーノン
バーノン
ん…?
バーノン
バーノン
あっ、スングァナ
バーノン
バーノン
おはよ
スングァン
スングァン
ボノナっ…おはよ、早かったんだね
スングァン
スングァン
待たせちゃった…?
バーノン
バーノン
全然大丈夫だよ 笑
バーノン
バーノン
俺もさっき着いたところ。
スングァン
スングァン
あ、そっか
朝から相変わらずのかっこよさで笑う君。

あぁ、これは誰が惚れてもおかしくないな。

僕は改めて痛感した。
スングァン
スングァン
じゃあ、行こっか。
バーノン
バーノン
うん
スングァン
スングァン
今日は時間に余裕もって着くようにしなきゃ、 笑
バーノン
バーノン
ゆっくりで大丈夫だよ〜
スングァン
スングァン
ダメだよっ!
スングァン
スングァン
それでこの間、ギリギリだったでしょ!
バーノン
バーノン
もう〜 スングァナはせっかちだな〜 笑
今日も君の笑顔には余裕がある。

僕なんかとは違って、本当に雰囲気から大人びいてるな。
スングァン
スングァン
ボノナ、今日もまた女の子達に囲まれるよ。きっと。
バーノン
バーノン
あぁ、あれか。
スングァン
スングァン
あれって、笑
バーノン
バーノン
別に興味無いんだけどな、
バーノン
バーノン
俺にはスングァナが居るからもう友達は要らない 笑
スングァン
スングァン
っ…//
スングァン
スングァン
ぼ、僕もっ…ボノナ居るから楽しいよ笑
バーノン
バーノン
席が隣でよかった、
スングァン
スングァン
んね
あぁ、もうどうして君は朝から僕をドキドキさせるの?

顔が熱くなっていくのが分かった。

…本当はあの女の子達が、好きじゃない。

だって、初めてボノナの友達になったのは…僕なのに。

初めて話したのは僕なのにって、醜い感情が溢れてくる。

ごめんね、素直に喜べない。

ボノナの新しい人との出会いを僕は隣で喜べないよ。

そんなくだらない事を考えながら君と歩いた冬の朝。

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