次の日、私は先生のもとに訪れた。
〜ガラガラ〜
「先生、いますか?」
そこは先生がいつもいる図書館の個室。
《はいはーい♪って、おぉ!杉山か!大丈夫やったか?昨日》
と目の前に大好きな先生がいた。
「あ、はい、だ、大丈夫でした!」
《そか、よかった♪んで、今日はなんの用や?》
と先生はニコッと私の方を向いて笑った。
私は緊張して、、
「あ、いや!昨日のお礼言いに来ただけなので!昨日はありがとうございました!し、失礼します!」
とだけ言い残し、その場を去った。
《なんやねん、あいつ…変わったやっちゃな、まぁ、ええか♪》
なんて言ってることも知らずに私は教室に戻った。
教室に戻ると、
『あなた!!!』
りんちゃんが私のところに走ってきた。
『ねぇ、大丈夫なの?大丈夫なの??』
「だ、大丈夫だよ、、襲われてないから(笑)」
と昨日のことを心配してくれたようだった。
「それよりさ、りんちゃん、ちょっと相談したいことあるの…。」
と私はりんちゃんに相談した。
もちろん、相談事は丸山先生のこと。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!