《えっと確か、3組の杉山か、》
「え!あ、はい、、よく覚えてますね…//」
《先生な、生徒の名前は覚えとこかなって思ってんねん!》
「あ、そうなんですか…」
《あ、ちょっと引いてる?それにしても、珍しいなぁ、杉山がここにいるなんて!》
「あ、はい、ちょっと気になる本があって…」
《あ、そうだ、最近この辺に変なやつおるみたいやから気ィつけて帰らんとあかんで?》
「え、わ、わかりました、忠告ありがとうございます!もう帰りますんで!」
私はカバンをもち先生と図書館の外へ出た。
《じゃまた明日な♪》
「あ、はい、さようなら!」
と私は先生と分かれ、内心ドキドキが止まらなかった。
帰り道、私は
「かっこよかったな…先生…、、」
と思いながら…歩いてた。
~コツンコツン〜
歩く音がドンドンちかづいてくる。
私はふと先生の言葉を思い出した。
《変なやつおるみたいやから…》
私は走った、走って走って…、、
そして私は途中でコケてしまった。
すると
《杉山、どうした?》
そこに居たのは、そう丸山先生だった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!