第24話

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2018/03/22 08:59
あなた

んんっ(目が覚める)
あれっ翔ちゃん?なんでここに?

おはよ、もう熱は下がった?
あなた

うん!

ちょっと話したいことがあるからリビングに来て
あなた

わかった

[リビング]
あなた

どーしたのみんな深刻そうな顔して

ニノ
あなた、これは何?
ニノは○○病院の封筒をあなたに差し出した
あなた

見たの?

ニノ
うん
何で黙ってたの?
あなた

・・・

リーダー
答えてよ
あなた・・・
私は「打ち明けたら楽になるかもしれないよ」と言う医者の言葉を思い出した
それにかけてみよう
勇気を出して
あなた

じ、実は私がここにくる前、山下家の養子だった私は余命1年の宣告を受けて私の両親は自分達の息子もいたし、私を捨てたの・・・
「血も繋がってないのに何で死ぬと分かっている子と一緒に住まないといけないの」って
・・・だからっ私が余命1年だって言ったらまた、捨てられるんじゃないかって思って怖くて言い出せなかった・・

ぐずっぐずっ

みんなと楽しく過ごせば過ごすほど死ぬのが怖くて・・・

みんなも泣いていた
翔ちゃんが私を抱きしめて
ごめんな・・・ずっと一人で背負ってたんだな
俺、毎晩あなたが泣いてたの知ってたのに
何もしてやれなかったっ
あなた

私、どんどん手に力が入らなくなってきて
最近では包丁とかも落としそうでもう、怖くて持てないのっ

ぐずっぐずっ

ごめん家出て行くね・・・
私がいても迷惑だろうし・・・
楽しかったよ

リーダー
誰が迷惑なんていった?
ニノ
勝手に自分で決めんなっ!
雅紀
もっと俺らを頼れよ・・・
俺達にはあなたが必要なんだよ・・・
MJ
お願いだから出て行くなんて言うなよ・・・
あなた

うぅっ・・・みんなありがとうっ・・・ぐずっぐずっ

本当に医者の言う通りだった
心が少し軽くなった

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