👇👇どうぞ♪👇👇
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
奇跡が起きれば、ずっと楽しみにしていた明日のライブだって出れるんだから!!!!
だから俺、頑張るからさ
今夜が俺の最後の日、みたいな顔すんなよ…!!!!
さとみくんは、しまったと言うような顔をして口元を抑えた
また、俺に叱られると思ったんだろう。
俺は、徐々に回復している喉を絞り出して言った
俺は、必死に伝えようとした。
けれど、伝わったのは、
俺の、さとみくんを想う気持ちだけだった。
俺の言いたいことは、誰にも伝わってはいなかった
みんなは、わけも分からないような顔で、ただぽろぽろと目から涙を零している
俺の頬に蔦る雫を眺めながら。
俺は、それを隠すようにそっと目を瞑った
隠せてなんかない。そう分かってる
静かに眠りながら涙を垂らす俺の頬に、誰かの指が触れた
ひんやりと冷たいその指は、そのまま俺の頬を撫でた
俺はそのまま、もう一度、眠りに落ちた。
🍓🍓🍓🍓🍓🍓〘さとみ視点〙🍓🍓🍓🍓🍓🍓
莉犬が眠っている間に、俺は医者に呼び出された
莉犬はまだ入院一日目。良い知らせではないのはあながち分かっている
それでも、祈った。必死に願った。
🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓
🍓ここまで読んでくれてありがとう!🍓
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!