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やっぱり俺等、気が合うなぁ
それから、さとみくんの動画の編集を手伝っていた
もう少しで動画が完成しそうな頃には、もう9時になっていた
ガチャ…
気味の良い音を立てて、扉が開いた
もう既に誰かいることを分かっていたんだろう、張り切った声で中に入ってきたのは、るぅとくんだった
俺はるぅとくんの元へ駆け出した
さとみくんがひょこっと顔を出した
るぅとくんの後ろから、残りの3人がぞろぞろと入ってきた
いつものようにテレビを見てくつろごうとしたみんなを、さとみくんが呼び止めた
俺は便乗した
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誰よりも先に反応したころちゃんを見て、胸が少しだけ苦しくなった
ああ、この時点でころちゃんはもう自分じゃないことが分かってるんだよな……
ころちゃんの顔を恐る恐る見やる。だけど、ころちゃんは俺の予想とは正反対の表情をしていた
さとみくんは俺の手を引いて、肩を寄せた
俺はにこりと微笑んだ
るぅとくんが俺を抱きしめた
抱きしめられて初めて、俺の肩が少し震えていることに気が付いた
━━━━━あれ。何故だろう。
るぅとくんはそれに気付いてないのか、俺の顔を垂直に見て、嬉しそうに笑った
そう言ったころちゃんの声は、少し切なげに聞こえた
だけどころちゃんは、みんなと同じように嬉しそうに微笑んでいた
…気のせい、ではないよね
ころちゃんが寂しくなるのは当たり前だよね
自分の好きな人のライブに二人で一緒に出れるなんて、ころちゃんからしたら夢なのに。
それなのに、その居場所を俺に取られたんだ。
ごめんね、そう言えるものなら、今すぐ言いたい
それからみんなとライブの話をしていた
何歌うの?いつ?
そんな話をしていると、ますます楽しみになってきた
衣装をさとみくんと一緒に決めて、歌の練習をしたり、ツイートしたり、ライブ翌日には俺達のリスナーの歓声に包まれて、幸せに歌う、
はずだった。
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それではまた!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!