第4話

予想外
1,208
2019/07/05 05:37
あなた

なんとか着いた……

ようやく学校へ着いたので早速
お父さんのいる理事長室に向かう。
ーーーーコンコンッ
お父さん
お父さん
どうぞ~
ーーーーガチャッ
あなた

来たよ、お父さん。

あなた

何か私に用事?

お父さん
お父さん
あぁ。あなたはもう志望校決めたのか?
あなた

うん。入りたい部活があって。

お父さん
お父さん
悪いんだが…その…うちの高校に入らないか?
あなた

…………ん?

私の聞き間違いかな。
聴力いい方だと思ったんだけどな。
もしかして後ろに誰か
お父さん
お父さん
あなたしかいないよ。
あなた

待って。ちょっと理解できない。なんで急に?

お父さん
お父さん
あなたのことが心配でな。すぐ無茶するし、すぐ転ぶし、自分の助けられる範囲にいて欲しいんだ。
あなた

彼氏じゃないんだから……。

お父さん
お父さん
答えは急がないさ。だがいい答えを期待したいね。ゆっくり考えるといいよ。
あなた

いや考えるも何も私…

優愛の言う通りになったら困る。
こんな芸能人だらけの学校に
一般人なんて絶対浮くし
ぼっち確定じゃん。

絶対……


















ーーーーガチャッ

塩﨑太智
塩﨑太智
やほー!遊びに来た~
お父さん
お父さん
ノックをしろといつも言ってるだろう。すまないねあなた。彼は
あなた

太智…!?なんでここに!?

塩﨑太智
塩﨑太智
あなたこそ!!!!
お父さん
お父さん
私が呼んだんだ。この学校に入らないかと勧誘していたんだ。
塩﨑太智
塩﨑太智
え!まじ!?来なよ!
あなた

ちょっとお父さん!勘弁してよ!私にはちゃんと志望校が

お父さん
お父さん
部活なら作ればいいじゃないか。
そういう問題じゃないよお父さん。

私の入りたい読書部は全国で1番本の種類が
幅広くて

本屋さんで買えない本だって置いてある部活。

こんな芸能人だらけのチャラ校で
作ったって本は集まらないんだよ。
あなた

とにかく私はもう決めたから。













そう捨てはいて私は理事長室を
出ていこうとした。

その時勢いよく後ろから手を引かれ
手を引いた相手の方へ半回転する。




























塩﨑太智
塩﨑太智
…待ってるから。俺。
塩﨑太智
塩﨑太智
来てよ。何かあったら絶対俺が守るから。
あなた

…/////

どうして惜しげも無く言えてしまうんだろう。








ードクンッー













これはそう。吊り橋効果。
助けてもらったから意識してしまうだけ。




そう思いたい…

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