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第14話

覚悟
1,152
2019/08/24 23:28
学校は終わり、あっという間に放課後になった。

太智との待ち合わせ場所は学校の前にある
小さな公園。


あなた

もう着いてるかな?























































































ドキドキしながら1歩ずつ地面を踏みしめて

公園へと入る。











見えて来たのはブランコに揺られている太智だった。
あなた

もう来てる……


















































1度深呼吸して、ゆっくりと太智のいるブランコに近づく。



途中で歩く砂利の足音と気配でこちらに気づいた様子。
















































その瞬間から太智は私から目を離さなかった。


目が合ったまま近づいていく距離。



深呼吸したはずなのにまたドキドキ鳴る心臓。



塩﨑太智
塩﨑太智
(ニコッ)
あなた

(ドキッ)




その笑顔は反則だって!!!!!!!!!


























































太智の隣に腰掛け、ブランコを揺らす。
塩﨑太智
塩﨑太智
久しぶり。元気だった?
あなた

う、うん。楽しくやってたよ。

塩﨑太智
塩﨑太智
そっか。
あなた

……

塩﨑太智
塩﨑太智
……
あなた

………

塩﨑太智
塩﨑太智
………
塩﨑太智
塩﨑太智
あ…あのさ……っ
塩﨑太智
塩﨑太智
約束…したじゃん?
あなた

うん。

あなた

見ても…いい?

塩﨑太智
塩﨑太智
おう!沢山集めたから見てよ






























私の好みを知ってたのか、父から聞いたのか
どの本も興味をそそられるものばかりだった。































でも何でだろうか。






















































本を多く集めたらとか友達と離れたくないとかもうそんなこと自分に言い聞かせなくても







































私素直に太智のいる学校に行きたいって思ってる。




あなた

私……ずっと意地になってたけど…心のどこかでは行きたいって思ってたの…








































感極まって涙が……





面倒臭いと思われちゃう。







早くとめなきゃ……!!!!






































































































ーーーーギュッ



塩﨑太智
塩﨑太智
強引に誘っちゃったかなって思った。でもやっぱりあなたと色んなこと勉強したり、仲良くお昼食べたりしたいからさ。
あなた

…うん。ありがとう太智。



太智の手が熱い...
触れられた所がじんわりと
暖かくなっていくのを感じる。


ドキドキで胸が苦しいけど
心地よくもあって






“離れたくない”










なんて思ったりした。







































そして私は父のいる学校へ編入が決まった。


私の新しい生活が始まる。

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