第9話

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2019/03/21 23:03
『ヌナ,今から電車乗るけど大丈夫 ,?』


背の低い私の為に下を向いて話してくれる君 .


「うん,平気」


『そっか良かった』


駅に着くともう電車がきてて,急いで乗る .


車内は帰宅する人で溢れていて,


ぶつかるのが当たり前になっていた .


揺れる度に隣のおじさんの手が私のお尻に当たる .


君はそれを見ていたのかな,


君の身体で包み込んで守ってくれた .


君の身体に触れると更に鼓動が高鳴る .


この状況が永遠に続いて欲しいなんて贅沢かな .

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