第69話

頑 張 り 屋
9,452
2018/08/12 03:11



佐藤 side





雛「 ごめんね 、シンメにも言えないことの
1つや2つはあるんだよ 」





























そう言ってステージに向かったあなた 。



シンメって … 、なんでも



相談できる相手じゃないんだ 。



俺 、そんな頼りなかったかな 。



4年も俺が後輩だから話づらいのかな 。



俺がもっと早く事務所に入ってれば ……… 。



いろんな思いが頭の中をループする 。
















































































「 … 勝利くん ?どうしたんですか ?」



『 … あ 、那須 』





































































自販機の前でぼーっとしてた俺に声をかけてきたのは



財布を持った那須雄登だった 。




































































那「 なんか元気ないですけど … 」



『 いや 、大丈夫 笑
ちょっと考え事してただけ 』



那「 … 俺 、後輩ですけど一応
話聞くことぐらいはできますよ ?」




















































































………… なんか那須も大人になったよなあ



とか時々思うよねうん ((



俺は自販機の近くにあった椅子に腰掛けて



これまでに起きたことを全て話した 。
































































那「 そうだったんですか … 」



『 やっぱり先輩が後輩に頼るって
なかなか難しいよね …… 』



那「 でも俺 、あなたちゃんの気持ちも
わかると思います 」



『 え ?』



那「 俺 、シンメ龍我なんですけど 」



『 ああ 、俺と一緒の名字の 』



那「 あ 、はい 笑
俺と龍我だと俺の方が1学年上だし
俺の方が2ヶ月だけなんですけど先輩なんですよ 」



『 へ〜 … 』



那「 だから頼りづらいと言うよりかは
後輩に心配させたくない ?って言う
気持ちが強いんですよね 」



『 迷惑かけたくない 、的な 』



那「 はい 、そういうことです 」




































































初めて知った先輩側の気持ち 。



俺には迷惑かけていいのに 。



シンメのことぐらい心配させてよ 。





























































『 那須がさ 、具合悪くなった時って
龍我くん何してくれてた ?』



那「 俺が具合悪くなった時ですか ?
ん〜 … 、そっとしといてくれたり 、
自然にスポドリ置いてあったり 、
普段の龍我からは想像できない事してますね 、笑 」



『 ツンデレか 、笑 』



那「 いや〜 、もーそこがまた可愛いんですよね 」



龍「 那須ーー !!出番 !!!」



那「 はーい !!じゃあ勝利くん 、あなたちゃんの
風邪 、頑張って治してくださいね 笑
あなたちゃんが具合悪いと俺も悲しいですし 」



『 え 、那須 、あなたが風邪だって知って … 』



那「 那須雄登の勘です ( キラン 」



『 … ふっ 笑 』



那「 嘘です 。話的にそんなんかな〜って思って !」





























































それじゃあ !!と言いながら走り去っていく那須 。



さて 。じゃあ俺もあなたのところ行きますか 。






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