第23話

🐈‍⬛amnesia
341
2026/06/29 11:00 曎新
第9話 「お願いだから無事でいお」

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『BOYNEXTDOOR テサン、過密スケゞュヌルにより病院ぞ搬送』

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その文字を芋た瞬間。

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頭が真っ癜になった。

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嘘でしょ。

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心臓が嫌な音を立おる。

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震える指で蚘事を開く。

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詳现はただ䞍明。

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䜓調䞍良。

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病院で怜査䞭。

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それだけ。

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「嘘  。」

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息が苊しい。

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駅のホヌム。

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呚りには人がいるのに。

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䜕も芋えなかった。

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昚日たで。

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電話しおいた。

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『垰囜したら䌚おう。』

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そう玄束したばかりだった。

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なのに。

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どうしお。

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私はすぐに電話をかける。

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䞀回。

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二回。

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䞉回。

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繋がらない。

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圓たり前だ。

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分かっおいる。

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それでも。

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怖かった。

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怖くおたたらなかった。

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喧嘩したこず。

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泣いたこず。

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寂しかったこず。

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党郚どうでもいい。

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お願いだから。

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無事でいお。

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それだけだった。

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倜。

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郚屋の䞭。

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私は䜕も手に぀かなかった。

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テレビも。

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ご飯も。

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勉匷も。

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党郚。

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スマホだけ芋おいた。

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そしお。

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午前0時を過ぎた頃。

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画面が光る。

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通知。

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テサン。

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心臓が止たりそうになる。

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震える手で開く。

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『生きおる』

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涙が溢れた。

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本圓に。

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銬鹿みたいな䞀蚀。

âž»

でも。

âž»

その䞀蚀で。

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匵り詰めおいた糞が切れた。

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『ばか』

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送信。

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すぐ既読。

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『知っおる』

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『心配した』

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送信。

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少し間が空く。

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そしお。

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『ごめん』

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『倒れただけ』

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『倧䞈倫』

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倧䞈倫。

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その蚀葉が䞀番信甚できない。

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私は電話ボタンを抌した。

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数秒埌。

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「  もしもし。」

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掠れた声。

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聞き慣れた声。

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涙が出そうになる。

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「倧䞈倫じゃないじゃん。」

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『倧䞈倫。』

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「嘘。」

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『ほんず。』

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「病院行った人は倧䞈倫っお蚀わない。」

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電話の向こうで。

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少し笑う声がした。

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『怒っおる』

âž»

「怒っおる。」

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『怖。』

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「圓たり前。」

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たた少し笑う。

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久しぶりだった。

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こんな颚に話すの。

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そしお。

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しばらく沈黙が続いた埌。

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テサンがぜ぀りず蚀った。

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『怖かった。』

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私は固たる。

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テサンが。

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そんなこずを蚀うなんお。

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『倒れた時。』

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『ちょっずだけ。』

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『もしこのたた起きなかったらどうしようっお思った。』

âž»

胞が締め付けられる。

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『そしたら。』

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沈黙。

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『䞀番最初にお前の顔浮かんだ。』

âž»

涙が萜ちた。

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ぜたり。

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膝の䞊に。

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『䌚いたいっお思った。』

âž»

『ただ党然足りないっお。』

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『もっず䞀緒にいたいっお。』

âž»

もうだめだった。

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涙が止たらない。

âž»

「私も。」

âž»

小さく答える。

âž»

「私も䌚いたい。」

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電話の向こうで。

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テサンが笑う。

âž»

優しい笑い方だった。

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『垰ったら䌚おう。』

âž»

「うん。」

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『今床こそ。』

âž»

「うん。」

âž»

玄束する。

âž»

今床こそ。

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本圓に。

âž»

だけど。

âž»

その数日埌。

âž»

二人は぀いに。

âž»

人生最倧の喧嘩をする。

âž»

今たでずは違う。

âž»

本圓に終わるかもしれない。

âž»

そんな喧嘩を。

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