私は学園の門を飛び越えて走る。
なんでそんなに急いでるのかって?
寝坊したから☆
入学早々遅刻だけは絶対に避けたい!!
学園の体育館には既に生徒が集まっていた。
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数分後
私は小さく息を吸ってから両手を合わせた。
そうすると私の周りにはみるみるうちに青がかっている透明のバリアが現れた。
丸い形をしていて私を囲っている。
このバリアの中は安全。
敵からの攻撃は効かないけど中からでも相手に攻撃できるという優れもの!
けど1日3回で5分しか使えないというタイムリミット付きなんだよね。
でも私の能力はこれだけじゃない。
念じたら私が触ったところを回復する効果があるの。
例えば仲間が腕に怪我をおったらそこを触れば回復させてあげることができるってわけ。
この能力は結構気に入ってるんだ!
まぁ、攻撃系の能力は持ってないから1人で戦うことは出来ないんだけどねw
休み時間
私は幼い頃に両親を亡くした。
元々私の家計は病弱な人が多く、私もその1人。
能力を少し使うだけで頭が痛くなったり急に熱が出たり。
体を壊してしまう。
運の悪い時には戦闘中に倒れてしまうこともある。
そんな体質から
「七瀬と一緒にいると呪いがかかるぞ」
という噂が流れ、私と仲良くしてくれる人がいなくなった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!