望月なま
16歳
中高一貫の女子校に通う高校一年生。
いつものように親友のもえちゃんと
駅のホームで待ち合わせをして
学校へ向かう。
電車でいつも言う。
私「あー、彼氏欲しい!」
もえ「男の人苦手なのに彼氏は欲しいのね笑」
私「笑笑」
学校の最寄り駅に着き、
改札に行くための階段を上る列に
並ぶ。
そこにある男の人が並んでいた。
背が高く、お洒落なメガネをしていて
頭が良さそうだ。大学生?社会人?
丈の長いトレンチコートを着ていて
とてもお洒落だった。
私「あの人すご。」
もえ「あの人こないだから来た数学の
先生だよ?笑 ほら、イケメンって話題
になってたじゃん。」
私「えぇー知らなかったぁ!
、、、今、目合った!
めっちゃ見ちゃった笑
挨拶した方が良かったかな、、、?」
もえ「いやー大丈夫でしょー」
私「まあ、いっか笑あっ!てか今日予
備校だあー帰れないよ>_<」
もえ「私の友達予備校で彼氏作った
よ」
私「えっ!ほんと⁈じゃあがんば
ろ!」
その日の放課後、
私はやる気を出して予備校へ向かっ
た。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。