さっき拾った懐中時計を眺める。
不思議なのだ。
普通に時計には、針が3本か2本なはず。
なのに、この時計には4本針がある。
何なのだろう。
なんだか、すごく気味が悪く感じた、
時計の裏には、イニシャルらしきものが、かいてあったが、錆びていて、何もわからなかった。
あれから、1時間くらいこの時計をどうするか迷った。
全く動かない時計を1時間も見つめてる、
そんな自分も怖くなった、
ん、15、?
15って何、
日にちだろうか。
いや違うな、なわけが無い。
別の場所に日にちが書いてある。
気になりすぎて、何も考えられなくなっていた僕は、
そっと針を動かしてみる。
あれ、
動いた、?
カチカチカチカチ
部屋には懐中時計の気味悪い秒針の音が鳴り響く。
変に疲れてしまった僕は、
いつもの様に窓を眺める。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。