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第3話

夜永唄






どうして


心ごと


奪われて


でもまだ


冷たい


あなたを抱き寄せたいよ


金木犀の香りが


薄れていくように


秋が終わり


消えていったあなた












こうして


心ごと


閉じ込めて


あなたが


弱り切った


僕から


離れないように


沈黙さえも


2人を


繋ぎ止めていた


時を止めて


このまま


あなたに逢えば


2人はもう


友達に


戻れないと


分かっていた


瞳に映る全てを


幻にして


夢の中漂いながら


分かっていたんだ


独りよがりの愛と


こうして


心ごと


閉じ込めて


あなたが


弱り切った


僕から


離れていかないように


沈黙さえも


2人を


繋ぎ止めていた


時を止めて


このまま溶け合う


この目や耳や鼻や口や


身体中の五感全ては


あなたの為にあるように


独り善がりの口ずけを


朝までした事を


今でもまだ痛いほど


鮮明に覚えてる


花びらに


似た指先を


静かに


撫でながら


過ごした彼が


また繰り返されていく


何度願っても


触れる事さえ


叶わない


枯れ果てたはずの


涙がまたこぼれて


どうして


心ごと


奪われて


でもまだ


冷たい


あなたを


抱き寄せたいよ


金木犀の香りが


薄れていくように


秋が終わり


消えていったあなた







︎︎