第31話

あなたのありがとうは
215
2018/06/24 09:38
目が覚めたら病院だった。
髪の色が少し変わって居た。
白から黒く染まっていた
わかったのは病室になぜかあった
大きな鏡のおかげだった。
ラユロ
こんなもの…
ここにあったらダメじゃん。
とあるものをとって
首に近づけて_
ニマナト
ラユロ!?
驚いたけど。
その声は作業が終わってからだった
ラユロ
どうしたの?ニチ。
ニマナト
いっいや…なんでもない。
短く切った髪を見てニチは驚いていた
白く長い髪なんて邪魔だったのに
なんでこんなに伸ばしてたんだろ。
切った髪はどれも真っ白だった
アロタ
あら?意外と元気そうじゃん。
先程ニチが入って来たドアからまた声がした
アロタ
ニマナトさんもありがと。
ニマナト
いえ。
アロタ
あれ?ラユロ。また髪染めた?
ラユロ
えへへ。似合う?
ニマナト
え。それよりもっと!
アロタ
ん?もっと…なに?
ニマナト
だっだって目が…
ラユロ
え。ああ…
アロタ
ありゃ。無意識だった。
ラユロ
紅く…なっちゃってる?
母が私を嫌っていた理由を知っている
父が私を見捨てた理由を知っている
それは私が普通じゃないから。
人間の目は白と黒…時々青などで出来ている
でも。中央以外はみな白目になっている。
私は時々その白が
真っ赤になってしまう時があった
試合中はコンタクトで隠して
普段はそうならないようにしてたんだけど
お薬飲み忘れちゃったからなぁ…

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