第6話

もしかして……?
485
2020/12/26 13:59
鈴鹿鳴月
鈴鹿鳴月
……え?
翌朝、起きてLINEを開いた。
なのとのメッセージには既読がついてなかった。
なのはLINEをよく見る方ではないけど未読無視するタイプではない。
それに夜に送ったメッセージ、遅くとも朝には返信してくれてるもんな……。
"昨日の文章なにかおかしかった……?"
あ……。
わたしはひとつの仮説に辿り着いた。
ううん。私にはそれしか考えられなかった。
――なのはあきのことが好きなんじゃない?――
もし……というかその説が一番濃厚なんだけど……
本当にこの説が合っていたら……?
相当嫌な人間だよ?わたし
――謝ろう――
いつもより家を早く出てなのの家へ向かうことにした。
鈴鹿鳴月
鈴鹿鳴月
行ってきます
行ってらっしゃい。そんな声は聞こえるわけもなかったが。
鈴鹿鳴月
鈴鹿鳴月
あぁどうしよどうしよ……どうしよう……!
なんて言ってる数十秒でなのの家に着いた。
意を決してなのの家のインターホンを押すことにした。

――ピーンポーンピーンポーン――
菜乃の母
はーい
菜乃の母
あらなつちゃんじゃないの!久しぶりねぇ
鈴鹿鳴月
鈴鹿鳴月
お久しぶりです。あれなのは……?
菜乃の母
なののこと迎えに来てくれたの?
菜乃の母
ごめんねぇ今日はいつもより早く出ちゃったのよ……
菜乃の母
ほんの5分前とかなんだけど……
鈴鹿鳴月
鈴鹿鳴月
そうですか……ありがとうございます
……どうしよう避けられてるよ……。
なのとはクラスも違うしな学校ではなかなか話しかけれないよな……。
放課後もう一回家に行こう……。
うん……そうしないといけないよね……!

プリ小説オーディオドラマ