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灰谷先生へ
フェロー卒業おめでとう!私は、
灰谷先生が卒業してくれて、すごく嬉しい。
灰谷先生たちを初めて見た時、
正直「大丈夫かな?」って思った。でも、
灰谷先生が医者になった理由が頼もしくて
自分なりに努力してるところを見て、安心
した。
人一倍責任感が強く、不器用な自分を嫌っていた。でも、その不器用で臆病なところは、灰谷先生の長所だよ。
途中でPTSDになってしまった時だって、
逃げようとしてもここに戻ってきてくれた。
たくさんの現場を見てきたことで、少しずつ
自分でどうにかしようと、なるようになった。
自分の気持ちに負けそうな時、仲間に助けてもらい、1歩踏み出せた。
これは、全て灰谷先生の力となっている。
もう、昔の灰谷先生じゃない。
自分に自信を持って、歩んでいってね。
あなたは今回、消化器科へ行くという、決断をした。私は灰谷先生らしくて、とてもいいと思う。まだ、自分の夢に向かって進んでいる。そんな灰谷先生を私は応援するわ。
こんなに頼りないスタッフリーダーに着いてきてくれて、ありがとう。私もフェローだった4人からたくさんのことを学べました。
あなたには支えてくれる仲間がいる。そこには、あなたがいつでも戻ってきていい、居場所がある。迷ったら、戻っきてくればいい。そこには、同じ悩みを抱えている同期がいるんだから。
いつまでも夢を追いかけてね!
白石恵
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!