「はぁ、どうしよう …」
玲於くんから走るように逃げちゃって、
私もしかして嫌われた ?? …
明日の仕事とか気まずさMAXだよ …
でも玲於くんなら 、何も無かったように
「おはよう」
とか言ってくれるかな 。
「うん、きっとそう」
私は安心して眠りに着いた
翌日
いつもより早く起きて準備して、
いつもより早く家を出た 。
玲於くんに謝らなきゃね
「亜嵐くんにでも相談しよっかな」
そういって楽屋のドアを開けた
どうせ一番乗りか 、なんて思ってると …
「 … えっ」
玲「…はよ 。」
嘘嘘、予想外の事起きたよ、緊急事態
いっつも遅刻ギリギリのビリで着く玲於くんが
一番乗りだなんて …
「お、おはよう!今日早いね!」
玲「まぁ」
…
会話終わっちゃった …
どうしよ、予想通り気まずさMAXだよ !!
話しかけた方がいいかな??
” 昨日はごめんね ?? ”
”先髪セットしよっか !! ”
いやいやいや無理無理無理 、そんな勇気
私になんて無かったんだ 。
玲「あなた、昨日は…」
隼「おはよーございますっっっ!!」
玲「… 、」
隼「えなんか俺邪魔?? ごめん!!出るわ」
「いやいや隼くん!!だいじょぶだよ!!」
隼「そう…??玲於の目結構怖い事なってるけど…」
玲「なってねぇわ、余計な事言うな金髪豚野郎」
隼「そのあだ名やめんかい !!」
玲於くん意外と普通だ …
心配して損したよ
でもさっき何言いかけたのかな ??
嫌いになったとか … !!??
んんんんん ~ 、私聞く勇気ないよ ~ …
だからこそ、このタイミングできた隼くん、
グッジョブ !!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!