第2話

嫌な予感
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2021/06/04 11:04
トントン
んん…よぅねたぁ…
よく寝てはいないが、これを言うとなんか眠気飛ぶらしい。
俺の母ちゃんがよく言ってた。
正直あんま眠気は飛ばんけど、1日を始める合図にしている。
宿の水場に行き、顔を洗い歯をみがいて例の政治家の情報を珈琲を飲みながら見る。
トントン
……今日ちょうど外出すんのか。まいど運ええな
トントン
さて、そうと分かれば…行くか
暗殺用のカバンを持ち、部屋をあとにした。
天気ええな…快晴やん。全く…俺がいつも行動しようとすると晴れるんやから…
晴れるとバレやすいねん。雨のが都合がいいのに…
昔は「晴れ男」なんて言われとったなぁ…
ま、でもはよ殺さな俺多分依頼のこと忘れるしたまると面倒やな…しゃぁねぇ
そして俺はターゲットの所へ向かった
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ターゲットはこれまた運良くベランダでタバコを吸っていた
殺しやすい
偉い人なんやからちゃんと殺されない努力をしなあかんのにな
そーゆーやつらは何故か殺されないなんて思ってるんだから
本当に呆れるわ
トントン
…こんにちは
モブ男
!?ここは12階だぞ!?
トントン
階数とか関係ないんよ。
モブ男
お前…まさか…だt(ザシュッ)
トントン
あ…すまん…
なんか言いかけとったな…
うん…ごめんな?w
はーぁ、あっけねぇー
もっと警備いっぱいで俺もやっと捕まって死ねるんかと思ったのに。
トントン
……
ベランダからそのまま後ろへ落ちる
頭が真っ白になる。
この感覚が気持ち良くて好きだ
この景色が美しくて大好きだ
そして近くにあった8階程度の団地に着地した。
トントン
〜ッ!?
珍しく足がジーンってなった
嫌な予感がする
???
…お前…
あぁ、俺の体質は…本当に厄介だ
嫌な予感が…的中してしまうんだから

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