武田「今、この瞬間もどこかで、世界を変えるような出会いが生まれていて、
それは、遠い遠い国の何処かかもしれない。地球の裏側かもしれない。
もしかしたら...東の小さな島国の、北の片田舎の、ごく普通の高校の、ごく普通のバレーボール部かもしれない。
そんな出会いが、ここで...烏野であったんだと思った。
大袈裟とか言われるかもしれない。でも、信じないよりはずっといい。
根拠なんかないけどきっと、これから、君らは強く、強くなるんだな。」
...強く。
日向&影山「「?」」
日向くんと影山くんが、顔を見合わせた。
武田「!はっ////ごめんっ!ちょっとポエミーだった!?引いた!?」
澤村「いやいやいや、そんなことないです!あざす!!」
「「「アザーーース!!」」」
全員「「「挨拶!!ありがとうございましたーッ!!!」」」
『はぁぁぁ...。強かった...。』
澤村「...いくら日向と影山のコンビが優秀でも、正直、周りを固めるのが俺達じゃあまだ弱い...。悔しいけどな。」
?「おぉ~さすが主将!ちゃんとわかってるね~。ニコッ」
烏野「「「!!」」」
気が付くと、及川さんがこちらに来ていた。
田中「なんだコラ。」
日向「なんの用だっ!」
田中「やんのかコラ。」
日向「やんのかァコラァ!!」
日向くんそれ隠れてるだけ...。
及川「そんな邪険にしないでよ~挨拶に来ただけじゃ~ん♪小っちゃい君。最後のワンタッチと移動攻撃凄かったねぇ!」
及川さんが日向くんを褒める。
日向「えっ、あっえっエヘヘ///」
及川「今日は最後の数点しか戦えなかったけど...次は最初から全開で戦ろうね。ニコッ」
日向「!」
今回及川さんは、最後のサーブを少し打っただけ。
初めから居たらどうなっていたか...。
及川「あ、そうそう。サーブも磨いておくからね。」
と月島くんを見る及川さん...。
月島&日向「!」
及川「君らの攻撃は確かに凄かったけど、全ての始まりのレシーブがグズグズじゃあすぐ限界が来るんじゃない?」
月島「...。」
及川「強烈なサーブ打ってくる奴は、なにも俺だけじゃないしね・・・インハイ予選はもうすぐだ。ちゃんと生き残ってよ?俺は...
この、クソ可愛い後輩を公式戦で同じセッターとして正々堂々叩き潰したいんだからさっ!!!」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!