第38話

35話
1,208
2020/09/29 13:47
私が目覚めた後、



澤村「今は先ず大会だ。及川の言う通り、インターハイ予選まで時間は無い。...けど、そろそろ戻って来る頃なんだ。」



田中「あっ!」



日向「?何がですか?」



澤村「烏野の“守護神”」



日向「しゅ、守護神...!?ソワソワ」



影山「なんだ、他にも部員居るんですか!」



菅原「...うん、居るよ。」



影山「?」



『?』



何だか...スガ先輩、様子が変?



武田「うお〜い、遅くなると教頭先生に怒られるから、早く帰るよ〜!」



武田先生の声がかかり、私たちはバスに乗り込む。



『日向くん...隣...。』



行きと同じく日向くんの隣に座ろうと思ったら、色々場所が変わっていて、空いていなかった。



ど、どうしよう...。



まだ私、日向くんしか慣れてないし...。



私が迷いながらウロウロしていると、



菅原「あなた。こっちこっち。」



スガ先輩が自分の席の隣を開けてくれた。



『すみません...。ありがとうございます。』



菅原「気にすることないべ。俺も隣に座りたかったしな。」



『?』



私が席に座ると、バスは発車した。



少しすると、周りから寝息が聞こえてきた。



『みんな疲れたんだ...。』



菅原「今日はいい経験になったな。」



ただの独り言のつもりが、スガ先輩に聞かれていたことに驚く。



『す、すみません。起こしてしまいましたか?』



菅原「違う違う。何か眠れなかっただけ。笑」



私は、スガ先輩のいつも通りの笑顔にホッとする。

プリ小説オーディオドラマ