その日は、入学式と軽い自己紹介で終わった。
自己紹介の時焦って倒れなくて良かった...。
あ、私は4組の進学クラスです。
特に部活に入ろうとも考えてなかったから、そのまま帰ろうとしたんだけど...。
?「ツッキー!バレー部入るよね!」
『!』
“バレー部”という言葉につい反応してしまい、そっちを向く。
そこには、眼鏡の背の高い男子と、そばかすの男子が話していた。
?「...何?」
ずっと見ていたからか、眼鏡の男子に鋭い視線を向けられる。
『な、なんでもないです!』
?「...あっそ。」
に、苦手なタイプだ〜...。
私は、その場から逃げ出すように走って帰った。
?2「ツッキーが女子と話すの珍しいね!」
?1「さっきのは話したって言わないデショ。」
?2「ごめんツッキー!」
?1(...今の女子...どこかで見たような...。)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。