月島「ほらぁ、『エリートの方々』がビックリしちゃって、可哀想じゃないですかあ。」
...私。こんな生き生きとした月島くん初めて見た。
?「べっ、別にビビってねえよっ!」
?(あのメガネ誰だ...?あんなタッパの奴、烏野に居たか...?)
田中「おう、そうだな。イジめんのは、試合中だけにしてやんねーとな。ニヤッ」
澤村「あっ、お前らっ!ちょっと目ぇ離したスキにっ!」
大地先輩が駆けつけてくれた。
あ、月島くん逃げた。
澤村「失礼しましたっ!」
?「あっ、イエ...。」
澤村「ホラ、ウロウロすんなっ!田中、その顔ヤメロ!!」
大地先輩...いつもお疲れ様です。
?「.......。」
?「久しぶりじゃねーの、“王様”」
影山「!」
青城の1人が、影山くんに声を掛ける。
影山くんを“王様”って呼んだ...。もしかしてこの人、影山くんの元チームメイト...?
私も、影山くんの中学生時代の時の話は聞いている。
?「そっちでどんな独裁政権敷いてんのか、楽しみにしてるわ。」
影山「.....ああ。」
影山くんは言い返さずに、そのまま歩き出した。
?「...?」
バシッ ベシッ
田中先輩と菅原先輩が、影山くんの背中を軽く叩いてる。
?「なんだ...あいつ...大人しいフリしやがって...。」
...影山くん。こんな中バレーしてたんだ...。
...“一緒”だ。
私は思わず、影山くんに近づき、
ポスッ...
影山くんの背中に自分の拳を押し付ける。
影山「...桜葉?」
私は小さく息を吸って、
『頑張れっ!』
そう、押し出すように言った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!